田能菜園

ブルーベリーのこと

  ブルーベリーのこと
 北アメリカ原産、ツツジ科スノキ科の小果樹で、春、釣鐘状の白い花を咲かせ、夏、おいしい実をつけます。

 ビタミンやミネラルを多く含む果実です
特に、他のベリー類に比べて、亜鉛やマンガンが多く含まれます。

 目に良いといわれるアントシアニンが多く含まれます
   ブルーベリーに含まれる青紫の色素成分、アントシアニンが目の疲れを改善することがわかっています。

 アントシアニンが、活性酸素の害を弱めたり、消去する抗酸化作用があることがわかりました
抗酸化作用で生活習慣病予防なども期待できます。

 生のままで食べるのはもちろん、アントシアニンは加熱・冷凍しても成分はほとんど変化しないため、ジャ
ムやケーキにしてもおいしいです。
 品種の特徴
ブルーベリーの品種には、大きくハイブッシュ系とラビットアイ系の2つがあります。

・ハイブッシュ系
・寒冷地が原産で、寒さに強いが、夏の高温乾燥に弱いです。
(なお、温暖地にも適した南部ハイブッシュ系もあります。)
・壌砂土および砂壌土に適しています。

・土壌pH 4.0~5.2

・ラビットアイ系
 ・温暖地が原産で、オレンジゾーン(カンキツ地帯)といわれる暖地でよく育ちます。
・ハイブッシュ系よりも土壌適応性が広く、粘土質の多い埴壌土でも育ちます。
・土壌pH 4.2~5.5
・自家受粉では結果しにくいので、2品種以上を隣り合わせて植えましょう。
・1月中下旬まで葉が残り、品種によって、または、温暖な地方では春まで着葉していることがあります。

 ※ブルーベリーは、木もそれほど大きくならず、病害虫も比較的少ないので、育てやすい果樹です。
庭に1,2本植えてみてはいかがでしょうか。
※関東地方は、ハイブッシュ系、ラビットアイ系ともに栽培できます。

 代表的な品種と特徴

ハイブッシュ系 ラビットアイ系
品種名 成熟期 木の大きさ 実の大きさ 品種名 成熟期 木の大きさ 実の大きさ
アーリーブルー 極早生 ウッダート 最晩生
コリンズ 極早生 ティフブルー 最晩生
ブルージェイ 早生 デライト 最晩生
ブルーヘブン 早生 ブライトブルー 最晩生
ブルーレイ 早生 ブルーベル 最晩生
ジャージー 中生
パトリオット 中生
ブルークロップ 中生
ベンバートン 中生
エリオット 晩生
コビル 晩生
デキシー 晩生
バーリントン 晩生
レイトブルー 晩生

 栽培カレンダー

地域によって、時期がずれることがあります。

 ハイブッシュ系

                   10  11  12
 植え付け
肥  料
剪  定
有機物マルチ
水 や り

※ハイブッシュ系の品種は、植え付け時、土壌を酸性化するためピートモス(無調整)
を土に混ぜると良いでしょう。

 ラビットアイ系

 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12
 植え付け 
 肥  料
 剪  定
  有機物マルチ
水 や り

 ハイブッシュ系、ラビットアイ系共通(一般的な方法)
1.肥料
(路地植えの場合)
3月:元肥(年間量の70~80%)
化成肥料(N-P-K=10:10:10),ピートモス
  5、6月:追肥
硫酸アンモニア
8、9月:お礼肥
化成肥料を少し

※私は、菜種粕、ぼかし肥料、などの有機肥料を主体にしています。

   2.有機物マルチ
稲わらや木の葉で根元を覆うことです。
ブルーベリーは、根が浅いため乾燥に弱いので、その対策が必要です。
有機物マルチは、乾燥と雑草発生の防止になります。